日別アーカイブ: 2019年2月9日

日本PVプランナー協会さん、見学に来られました。

2019年2月9日(土)

昨日、午後2時から淡路島ソーラーファームに大勢の方が見学に来られました。

一般社団法人日本PVプランナー協会 中国・四国地区の見学会です。

一般社団法人日本PVプランナー協会さんは『私たちはPVプランナー、PVシステムインテグレーターの育成を行い、太陽光発電の健全な市場発展に努めます』を理念に掲げ、2012年10月に設立されたそうです。

ソーラ-シェアリング(営農型太陽光発電)は、現在では全国で1300を超える認可数にもなり、うちのような小規模・個人農家・農業経験ゼロスタート・建設営農開始後4年経過で最新鋭システムでもITでもない・・の話を聞いていただいても皆さんのお役に立てないのでは?

不安を抱えつつ、見学会スタート!

1号基の前で集合写真。パチリ。 向こうには瀬戸内海と薄っすら小豆島が見えています。


1号基建設に至る経緯や現状についてオーナーから簡単に説明

パネルが稼働する『ソラカルシステム』も見ていただき、一人の方には実際にハンドルで動かしていただきました。動画撮影もされていました。

現在、栽培中の野菜はビニールトンネル内が多く、中が見えないので口頭で紹介させていただきました。

『赤(紫)キャベツ』『人参』『カラー人参』『ラディッシュ』『ベビーリーフ』『小松菜』『サラダほうれん草』『ブロッコリー』『大根』を農薬や化成肥料を使わずに栽培中。

空いている畝には年末まで『正月用雑煮大根』『金時人参』を栽培していました。

春夏には、『トマト』『ナス』『きゅうり』『ピーマン』『パプリカ』『とうもろこし』『枝豆』『落花生』『バジル』『ブロッコリー』『人参』『ほうれん草』・・・も栽培していましたとお話させていただきました。

あまりにも寒いので早々に切り上げて、2号基へ移動。

2号基の横にある農業用倉庫に入って、自家栽培の『六条大麦』で作ったホット麦茶を皆さんに飲んでいただき、ソーラーシェアリングで育てた『落花生』『ブラックピーナッツ』を試食していただきました。

オーナーから、2014年当時ソーラーシェアリング設置までの苦労(農業委員会申請・まだまだ設置例が少なかった現地視察・玉ねぎ栽培の情報収集・地域の方とのつながりの重要性等)、そして、現在、農業未経験なのに会社員早期退職し農業を楽しんでいること、野菜の販路のこと、毎年2月の栽培作物の報告書や3年毎の一時転用更新手続きのことなど、お話させていただきました。

太陽光発電システム設置や販売のプロの皆さん。最先端の技術や設備・大規模経営のソーラーシェアリングも見学研修をされ大変詳しくご存じですが、現在の日本が抱える田舎農家の悩み・・・

どこにでもあるような小さな農家(我が家のことですが)の一つの物語にも理解を深めようと熱心に聴いてくださいました。

歳をとって農業できず田畑の行く末を案じている親。

親が耕作できなくなり荒地になってしまった農地をなんとかしたいが農業では生活できないと悩んでいる子。

まさしくうちがこの典型的パターンでした。

それが、ソーラ-シェアリング設置をして本当に良かったなぁと思いながら、親子で毎日のように話をしています。

2018.12.04.2号基の様子01

淡路島ソーラーファームの設備設置をしていただいた株式会社スマイルあわじの長尾社長と同社の農業法人ご担当の方々、淡路島にIターンで移住し同町内で有機農産物栽培を始められた2人の方も参席してくださいました。

長尾社長からソーラ-シェアリング建設当時のご苦労や設置後の設備維持管理についてご説明いただいたり、Iターンで農業を始めたお若い方からも農業と再生エネの融合に非常に魅力を感じているとの感想をいただいたりしました。

前日まで季節外れの暖かさだった淡路島に、寒波が来た見学会当日。寒かったー

外は、冷たい風が吹いていましたが、倉庫内で行われた会やその後の情報交換会では気持ちがだんだん熱くなってきました。

皆さまの熱心なお気持ちにふれさせていただき、これからも営農を楽しみながら、また、見本になれるようにがんばっていこうと思いました。

本当にありがとうございました。